ルクスメーターで多肉植物とビカクシダの照度環境を確認する

多肉植物を育成するにあたって、夏越しの為にずっと照度計が欲しかったのですが…旦那に中々ねだりにくい価格帯でした。

今回、ビカクシダの胞子培養苗を購入したに当たって、育てるキーワードとなる湿度と照度を確認しながら、確実に育てたいということで、旦那が購入しました。

内心、やった!ルクスメーターゲットだせ!と思ったのは言うまでもなく。

目次

置いている場所の照度を測る

置き場所と時間帯でそれぞれ測ってみました。

夏場は適度な照度に1日3〜4時間当てれば十分で、暑い時間帯になったら、木漏れ日がある明るい日陰に置いて避暑させるのが一番良いのかもしれません。

まだ朝の日差しで、段々と暑くなる手前の時間帯を狙ってルクスメーターで測ってみました。

計測日は『晴れ時々曇り』で、朝は雲がありませんでしたが、日中は雲が多い晴れで、太陽光が幾分弱い日でした。

前日の曇1つない快晴日にも測ってみましたが、ルクスメーターの倍率が×100になっていたので、晴れでも雲がかかっていると、かなり太陽光が軽減されることがわかりました。

大体数値的には明るい曇り(雲が薄い)で、20%減くらいでしょうか。

ただ、雲の厚さによって変わるので、完全に日が出ていない曇り日になると、更に照度は低くなります。

いずれにせよ、雲が薄い状態でも夏の日差しは油断ならないので、日中の天気予報を見て、1日のうち快晴があるなら、きちんと対策をした方が良さそうです。

購入したルクスメーターは↓です。

置き場所:南東側の窓辺

道路に面している南側と駐車場に面している東側の窓辺は、日の出から太陽光が入る場所で、夏の午前中は一番日当たり良好な場所になります。

方角的に南東に位置する窓辺です。

ただ、太陽の位置が変わる午後になると太陽光が入らず、明るい日陰になる場所です。

夏の太陽光が弱い時間帯に数時間置くには丁度良い場所なので、観葉植物の寄植えを置いている場所です。

窓は曇りガラスです。

朝9時頃(快晴)

窓の位置でこれだけ変わります。

下記の上位2つは右窓で、一番南側に位置する窓です。太陽光が1番入る窓です。

下記の下位2つは左側の窓です。直射日光は当たらないものの、強光は入ってくるので、この数値です。

  • 窓越し(直射日光下、網戸有):65000ルクス
  • 窓なし(直射日光下、網戸有):88000ルクス
  • 窓越し(非直射日光下、網戸無):33000ルクス
  • 窓なし(非直射日光下、網戸無):52000ルクス

午後13時(晴れ時々曇り)

午後は直射日光が当たらなくなり、明るい日陰になります。

照度は一気に下がる結果になりました。

  • 窓越し(直射日光下、網戸有):5500ルクス
  • 窓なし(直射日光下、網戸有):6700ルクス
  • 窓越し(非直射日光下、網戸無):3000ルクス
  • 窓なし(非直射日光下、網戸無):3600ルクス

置き場所:キッチンの窓辺(東側)

この場所は前述の東側の窓辺と同じ延長線上にありますが、更に奥まった場所になり、車の後部が見える場所になります。

隣家の影となるので、南東側の窓辺より早くに直射日光が当たらなくなり、明るい日陰になる時間帯が早くなります。

窓は曇りガラスになります。

午前9時(快晴)

  • 窓越し:15000ルクス
  • 窓なし(網戸有):25000ルクス
  • 窓越しレースカーテンあり:2600ルクス

午後13時(晴れ時々曇り)

  • 窓越し:750ルクス
  • 窓なし:1300ルクス

置き場:和室(駐車場裏)

和室の窓外の石畳に多肉植物を置いています。

駐車場裏になるので、午前中の南東から南に太陽が位置する時間帯は太陽光が入りますが、車の車高が高いので、早くに明るい日陰になります。

車で外出しない場合は、遮光ネットを外しても良い結果になりました。

ただし、夏でも朝の太陽光が強いので、朝は遮光が必要となります。

午前9時(快晴)

  • 遮光ネット内:30000ルクス
  • 遮光ネット外:80000ルクス

午後13時(晴れ時々曇り)

  • 遮光ネット内:2400ルクス
  • 遮光ネット外:8500ルクス

置き場所:南側の窓辺

ここは一番南側に桂の木陰に守られるので、比較的暗めの日陰になります。

朝のほんの短い時間帯だけ日が入ります。

ある程度、日陰でも耐えられる植物を置いています。

午前9時(快晴)

  • 光が入る木漏れ日:1200ルクス
  • 観葉植物付近:1000ルクス

午後13時(晴れ時々曇り)

  • 観葉植物付近:300ルクス

置き場所:玄関

玄関ドアを開けた場所で、西日がガンガン当たる場所です。ドアは西側にあり奥まっているため、ドア開けて北側と南側は壁があります。

その為、午前中は太陽光は入りませんが、午後からは強烈な西日が入ります。

午前9時(快晴)

  • 明るい日陰(遮光ネットなし):9000〜11000ルクス
  • 多肉棚付近(奥まった場所):3400ルクス

午後13時(晴れ時々曇り)

  • 西日直射日光:72000ルクス
  • 西日の遮光ネット内:36000ルクス
  • 完全日陰:2000〜3000ルクス

置き場所:南側外(桂の下)

午前中と太陽が真上にある位置の時間帯は、木漏れ日か完全日陰の状態です。

ただ、夕方付近の太陽が西の位置になると、木と建物の僅かな間から西日が入ります。

南側の窓に2階からをシェードを垂らしているので、やり方によっては、西日も遮ることができるので、現在様子見しています。

もし西日を完全に遮ることができない場合は木と家の間に遮光ネットをかけようと思っています。

午前9時

  • 木漏れ日:9000〜11000ルクス
  • 完全日が当たらない明るい日陰:4500ルクス

午後15時(西日が当たらない)

  • 西日が当たらない日陰:1500ルクス

完全に曇りの日の照度は?

完全に曇りの日で、雲がまばらではなく少々厚い雲で太陽光が入らない、明るい曇りの日は遮光ネットは必要か?という問題ですが、

午前11時頃に明るい曇りで太陽光が入らない日に照度を測ってみました。

結果、20000ルクスで、遮光ネットは必要ありません。

逆にこういう若干でも明るい日は光に浴びせた方が良いと思います。徒長をできるだけ避けたい場合は、こういう明るい曇りの日に日光浴ではありませんけれど、光浴してあげた方が良いのかもしれません。

というのも、去年夏越しで駐車場裏で、ずっと遮光ネットをして、雨の日は玄関内に移動させていましたが、徒長しやすい品種はもろに徒長しちゃいました。

夏の明るい曇りの日は貴重な日なのかもしれません。ルクスメーターで照度を測って、大丈夫そうであれば遮光ネットを外してしまった方が良いです。

ただ、雲の厚さや太陽の位置、時期(6,7,8,9月)や環境で光の強さは変わるので、この数値は参考程度にしてください。

多肉植物に必要な理想の照度

春の育成期の照度は50000ルクスくらい。

午後からは太陽光が遮られる、家の東側で駐車場裏の場所が一番夏に置くには最適な場所となることが分かりました。

直射日光が当たらなくなる午後は遮光ネットすら取っても良い。

逆に午前中は朝日でも強烈な照度なので、遮光ネットが必要です。

去年の夏越しはまだ多肉植物の数が少なかったので、駐車場裏で全て収まっていて、殆どが夏越しでいたのですが、今年は多肉植物の数が増えてしまい、この場所に置ききれなかったんです。

駐車場裏が1番最適なのですが、車が傷付くようなものは一切置けないのが悩みです。

ビカクシダに必要な理想の照度

徒長しない最適な照度は15000〜28000ルクスで、3000ルクスあれば光合成を行えます。

一番最適だった場所は、キッチンの窓辺です。

風通し抜群の最適な場所

ここは窓も開けられるので、春秋冬も窓を開ければ風通し良くなります。

また、和室のエアコン風をサーキュレーターでキッチンに飛ばしているので、風通しも良くなります。

1日3〜4時間日に当てれば良いとすれば、午前中だけ日が入るこの場所は絶好のビカクシダ置き場になりそうです。

ただし、春や晩秋、冬はもう少し日中に日を当てたい場合は、南東の場所に置き換えても良いと思いました。

現在南の窓辺に置いているビカクシダ ヴィーチーは完全に夏場は日照不足ですね。

晩秋と冬は桂の葉が全て落ちるので、日当たりが良くなり、暖かい日当たり良好な場所となります。

ずっーとこの場所で環境変えずに生きてきたので、季節別に置き場所を変えて環境を変えるのは、枯れる要因にもなってしまいそう…。

植物にとってずっと慣れた環境から、全く別の環境に変わることは一番ストレスを与えてしまう原因にもなります。

ビカクシダ ヴィーチーは南側の窓辺に今後も置く事になりそうです。

実際に照度を計測して

真夏の西日の遮光は、遮光率55%では防ぎきれないということが分かりました…

真夏の太陽がガンガン当たる時期は、南側の木漏れ日に置き、木と家の間から漏れて入る西日を遮光する方が幾分マシなのかもしれません。

明日、遮光ネットを2階から垂らし、南側の照度も確認しようと思っています。

まとめ

この結果から、思った以上に西日が強すぎて、あと数ヶ月耐えられる訳がない!と痛感しました。

照度を数値化することで、どれだけ遮光管理が甘かったか認識させられました。

多肉植物やビカクシダを育てている方は、ルクスメーターを絶対に持っておいた方が良いです!

実際に計測してみて、遮光シートがどれくらい役に立っているかも確認した方が良いです。

遮光率高めのシートを購入しても、太陽光が強すぎれば意味がありません。

その場所が本当に多肉植物やビカクシダにとって適切な置き場なのか分かるようになるので、ルクスメーターの購入をおすすめします。

次は旦那と育成ライトを買うかどうかを相談します。

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