アーマンディ系 < クレマチス 系統別– Clematis Armandii –

アーマンディ系は早春の3月から4月にかけて小輪の花を咲かせる一季咲きのクレマチスです。旧枝に花を咲かせるので、冬の剪定は弱剪定に留めます。花色は白系統が多く、薄いピンク色の品種もあります。花弁が4枚から6枚の一重咲きなので、花の形は十字形か星形となります。

アーマンディ系の情報や育て方を纏めています。

目次

アーマンディの解説

クレマチス・アーマンディ(Clematis armandii)(別名:アルマン・クレマチス、常緑クレマチス)は、クレマチス属の花が咲くつる性植物です。

クレマチス属の多くの植物と同様に、派手な花を咲かせるので園芸家に愛されています。

主な生息地

中国(北部と極南を除く)の大部分とビルマ北部に自生しており、木質化する多年草です。

特徴

花の直径は約5cmほどの小輪の花を沢山咲かせます。冬に花を咲かせる常緑タイプ(Evergreen Group)で生育旺盛です。アーマンディはミツバチ、蝶、ハチドリなどの花粉媒介者を引き寄せるため、庭の生態系にも貢献します。

このアーマンディ系は、有毒で、犬や猫のペットを飼っている方は注意してください。人間も摂取すると健康に害を及ぼす可能性があります。

科学的分類

植物界
クレード気管支植物
クレード被子植物
クレード裸子植物
キンポウゲ目
キンポウゲ科
クレマチス
C. armandii
命名クレマチス アーマンディー
フランス語
科学的分類

栽培

クレマチス アーマンディ(Clematis armandii)は、春に前年の成長した枝に、香り高い約6センチ程のの白い花を咲かせます。

葉は濃い緑色で垂れ下がり、質感のある外観を作り出し、グリーンカーテン(スクリーン)としてよく使われます。

高さ3mになることもあります。

塩分の多い土壌や水で育てた場合、葉の先端が酷く焼ける事があります。

アメリカでは、アメリカ南部で一般的に見られるアメリカ園芸協会のゾーン9から7で最もよく育ちます。

栽培品種には、ピンクの花を咲かせる「ヘンダーソニー・ルブラ」、「アップルブロッサム」、「スノードリフト」などがあります。

アーマンディの語源

アーマンディは、中国のイエズス会の宣教師兼植物収集家であるアルマン・ダヴィド(Armand David)神父(1826-1900)にちなんで名付けられました。

育て方

アーマンディ系はとても速いスピードで成長し、最大で4.5〜9mの高さと、3〜4.5mの幅に広がります。

育てる際には、湿度があり、水はけの良い土壌を選び、十分な日光が当たる場所で栽培することが大切です。

理想的な条件として、クレマチスは「ツルの先端は太陽に当たり、足元は日陰になる」ような環境を好むことが知られています。そのため、根を涼しく保つために、他の植物で日陰を作るか、根元に小石や平らな石の層を追加することがおすすめです。

また、寒冷で乾燥した風から守られた場所を提供することも重要です。

開花時期

3月から4月の早春に、小輪の花を咲かせる一季咲きのクレマチスです。

咲く枝

前年に伸びた旧枝に花を咲かせる旧枝咲きです。

剪定と剪定時期

剪定は旧枝咲きなので弱剪定です。

剪定グループは1です。

花後の剪定

開花時期後の6月頃に、古い花を掃除するだけの剪定に留めます。

春の剪定

旧枝咲きの為、剪定時期に今年伸びた枝を切りすぎてしまうと、来年の枝数や花数に影響してしまうので注意します。

冬の剪定

開花時期が3〜4月の為、冬の剪定は必要ありません。

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