遅咲き大輪系 < クレマチス 系統別– Clematis Late Large-flowered –

遅咲き大輪系は5月から10月の晩春から秋にかけて大輪の花を咲かせる三季咲きのクレマチスです。旧ラヌギノーサ系と旧ジャックマニー系から構成されます。

遅咲き大輪系の育て方や情報、剪定方法を纏めています。

遅咲き大輪系の解説

遅咲き大輪系は旧ラヌギノーサ系と旧ジャックマニー系から構成されます。

ラヌギノーサ系の品種は、主にC. lanuginosaから直接的または間接的に派生したものです。

ジャックマニー系は、C. viticella(またはその派生物)とパテンス系との交配から生まれた品種を対象としています。

どちらのグループも、晩春・夏から秋にかけて、その年の成長に合わせて花を咲かせます。

ラヌギノーサ系に属するかジャックマニー系に属するかは、交配や親についての情報がないため、断定できないことが多く、これらの系統を維持することは不可能となりました。

遅咲き大輪系に含まれる旧系統リスト

  • ラヌギノーサ系
  • ジャックマニー系

特徴

習性とサイズ

遅咲きの大輪系クレマチスは、種類によって異なりますが、一般的には大きく広がる成長傾向があり、高さは1.8〜3.6メートルに達することがあります。

葉は緑色で、浅裂きまたは羽状になることがあります。

大輪の花は、(5〜)10〜22(〜29)cmの範囲内を指します。※カッコは誤差の範囲内

花は非常に大きく、直径12〜20cmにもなります。星型で、一重、半八重、または八重で、白から深い紫や青まで幅広い色で、しばしば対照的な雄しべを持ちます。

花の形は、上向き咲きの車形が多く、八重咲きなどはダリア形となります。

ジャックマニー系はヴィチセラ系とパテンス系の交配から誕生しているので、ヴィチセラ(C. viticella)の花形に近い傾向があります。

大輪サイズ以下の場合は、遅咲き中大輪に当てているケースもありますが、当サイトでは中輪か大輪かでややこしくなる為、遅咲き中輪とします。

育て方

ツルの先端には日が当たり、根元が日陰であることか理想です。

日当たり

クレマチスは日光を必要とします。少なくとも半日から全日、光が当たる場所が最適です。

土壌

良質な土壌が必要で、湿度が高く排水の良い土壌が最適です。有機物質を豊富に含む肥沃な土壌が理想的です。

夏の乾燥

特に夏になると、土壌が乾燥しないように注意が必要です。クレマチスは乾燥した土壌を好まず、地道な水分供給が必要です。マルチングや水分を保持する方法を検討しましょう。

耐陰性

日陰の場所ではクレマチスが花を育てるのが難しいため、できるだけ日光を受ける場所を選びましょう。

耐病性

一部の品種は白粉病に感染しやすいことに注意が必要です。

耐寒性

一般的に耐寒性が強く、ほとんどの品種は米国農務省のゾーン4から11で繁茂します。

クレマチスがゾーン4から11で繁茂するということは、この植物が寒冷な地域から温暖な地域まで幅広い気候条件に適応できるということを示しています。したがって、多くの地域でクレマチスを育てることができます。

開花時期

新しい枝で5月中旬から7月まで、初夏から中旬にかけて、クレマチスは非常に見事に咲きます。そして、しばしば夏の終わりから秋にかけてもう一度花を楽しむことができます。

咲く枝

遅咲き大輪系は今年伸びた新枝に花を咲かせるする、新枝咲きが主流となります。

ただし、ジャックマニー系はヴィチセラ系とパテンス系との交配になる為、パテンス系の傾向が強いと、去年伸びた旧枝にも今年伸びた新枝にも開花する新旧両枝咲きの品種もあります。

剪定と剪定時期

剪定時期は花後と冬の剪定と年2回が基本ですが、夏の暑さで葉が傷むので、半分くらいに切り戻すと、涼しくなる秋に生育旺盛を取り戻し、新芽が伸びて再び花を咲かせます。

新枝咲きの冬の剪定は、地上部を少し残して強剪定します。

新旧両枝咲きの剪定は中〜強剪定となります。

旧枝咲きの傾向が強い場合は、弱剪定の方が多花性となります。

剪定方法が園芸サイトによって異なる場合があるので、購入したお店に問い合わせて確認してください。

花後の剪定

花が終わったら、古い花の頭部を切り取り、再び花を咲かせるように促します。

春の剪定

春になると、茎を地面から20〜30cmの高さで切り戻すことが必要です。

冬の剪定

若い植物の場合、植えた後の最初の年には茎を地面から約30cmの高さで切り取り、より良い増殖を促進します。2年目には40cmの高さで切り取り、3年目には50cmの高さで切り取ります。

人気ランキング

遅咲き大輪系のクレマチスの各品種ページで【いいね】と、育てやすさの【評価】をランキングにしました。
遅咲き大輪系の人気品種と、育てやすい品種が分かりますので、購入の際の参考にしていただければと思います。

遅咲き大輪系の品種一覧

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