大輪別の解説
大輪別は、花のサイズが(5〜)10〜22(〜29)cmに当てはまる、下記の2系統があります。
早咲き大輪系の構成
旧パテンス系と旧フォーチュン(Fortunei)系から構成されます。
旧パテンス系
パテンス系の栽培品種は、直接的または間接的に、主に C. patens から派生しました。
咲く枝と開花時期
春に前年の木に花を咲かせ、夏または初秋に今年の成長に再び花を咲かせるのが特徴でした。
旧フォーチュン(Fortunei)系
旧フォーチュン(Fortunei)系(フロリダ(Florida)系とも呼ばれますが、C. floridaとは関係がない)は、前年の春の成長で開花する、八重または半八重の花を持つ品種で構成されていました。
交配により、元の系統を維持することが不可能になりました。
遅咲き大輪系の構成
旧ラヌギノーサ系とジャックマニー系から構成されます
ラヌギノーサ系
ラヌギノーサ系の品種は、主にC. lanuginosaから直接または間接的に派生したものです。
ジャックマニー系
ジャックマニー系は、C. viticella(またはその派生物)とパテンス系のメンバーとの交配から生まれた品種を対象としています。
開花時期
どちらのグループも、夏から秋にかけて、その年の成長に合わせて花を咲かせます。
ラヌギノーサ系に属するかジャックマニー系に属するかは、交配や親についての情報がないため、断定できないことが多く、これらのグループを維持することは不可能です。
遅咲き大輪系と早咲き大輪系について
原種に基づいた品種分類が、属間による交配と品種改良により区別できなくなってきた為、遅咲き大輪系と早咲き大輪系に分類されました。
しかし、この分類にも限界が来ているように思います。
分類には旧枝咲きタイプと新枝咲きタイプ&新旧両枝咲きタイプで分けられ、更に4月から開花する早咲きタイプと5〜6月から開花する遅咲きタイプに区別されるようになってきました。
本来なら早咲きと遅咲きとあるように、開花時期で分けることが正しいのでしょうが、咲く枝と剪定が絡んでくるようで、乱雑になっているのが現状です。
特に早咲きと遅咲きの明確な区別がない為、5月に開花する品種を早咲きに指定している所も有れば、遅咲きに指定している所もあります。
特に扱いが難しいのは新旧両枝咲きで、旧枝咲きの傾向が強い場合は弱剪定であったり、新枝咲きの傾向が強い場合は強剪定と書いてある場合もあれば、任意剪定と指定している場合もあり、頭抱える場合も出てきました。
また、生産者さんによっては、真逆の指定をしている場合もあります。
非常に乱雑になっており、同じ品種でも生産者さんによっては旧枝咲きだったり、新旧両枝咲きだったり、新枝咲きだったり、更に弱剪定か?強剪定か?まで異なったりするので、実際に購入して育てる時は生産者さんにしっかりと育て方を聞く必要があります。
旧枝咲き、新枝咲き、新旧両枝咲きの見分け方
もし自分で区別する場合は、冬時期の剪定方法で様子を見て、判断することもできます。
新枝咲き
冬に地上部が枯れる場合は新枝咲きです。、
旧枝咲き
去年の枝が枯れない、去年の枝から花が咲いた場合は旧枝咲きです。
新旧両枝咲き
去年の枝が枯れない、新枝にも旧枝にも花が咲いた場合は、新旧両枝咲きです。
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大輪別系のクレマチスの各品種ページで【いいね】と、育てやすさの【評価】をランキングにしました。
大輪別系の人気品種と、育てやすい品種が分かりますので、購入の際の参考にしていただければと思います。
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