ヴィオルナ系は春から秋にかけて小輪の花を咲かせる三季咲きのクレマチスです。主に新枝に花を咲かせるので、冬の剪定は地上部を少し残して強剪定します。花色は濃いピンク系が多く、次いで紫色や白色が続きます。花の形は、基本的には下向き咲きの鐘形の壺形が中心で、テキセンシス系との交配により横向き咲きのチューリップ形もあります。
ヴィオルナ系の情報や育て方を纏めています。
ヴィオルナ系の解説
クレマチス・ヴィオルナ(別名:花瓶クレマチス)は、米国南東部に自生する魅力的な開花つる性植物です。
茂った樹木の中で成長し、春と夏に見事な紫色の花を咲かせます。クレマチス・ヴィオルナは、美しい花の種類として知られ、庭や庭園を華やかに彩ります。
クレマチス・ヴィオルナは美しいつる性植物で、最大4メートルの長さに成長します。
茎はほとんど毛がないか、柔らかい毛が節の下に存在する場合があります。
葉は通常4〜8枚のリーフレットに分かれており、巻きひげに似た末端のリーフレットも特徴的です。
また、一部の葉はリーフレットに分かれていない場合もあります。
リーフレットの形は槍型から楕円形で、場合によっては2〜3つのサブリーフレットに分割されることもあります。
葉の長さは2〜12cmで、幅は1〜5cmです(場合によっては6cmにもなります)。
葉には1〜7本の花が咲き、花の形はベル型から広い壺型まで様々です。
クレマチス・ヴィオルナの特徴的な点は、花びらのように見えるがく片が実際には色付きのがく片であることです。
花の色は薄紫から赤紫で、先端に向かって明るくなり、クリーミーな黄色に変化します。
これらの美しい特徴を持つクレマチス・ヴィオルナは庭や庭園で素晴らしいアクセントを提供します。
分布と生息地
ヴィオルナ系のクレマチスは、アメリカのペンシルベニア州南東部からデラウェア州、そして南はジョージア州まで、西はミシシッピ渓谷を越えてミズーリ州とアーカンソー州までの広い地域で自生しています。
これらの植物は、通常、木々に覆われた崖や小川の土手など、湿地帯や森林地帯、そして茂みの中で見られます。
特に、クレマチスは酸性の土壌で育つことが好ましく、苦鉄質岩と呼ばれる土壌条件に適しています。苦鉄質岩は、土壌中に鉄分が豊富で、酸性の環境を提供します。クレマチスはこの種の土壌に繁茂しやすく、美しい花を咲かせます。
このように、クレマチスは自然界でさまざまな環境で見られ、特に酸性の苦鉄質岩の土壌に適応しています。
苦鉄質岩(あくてつしつがん、serpentine rock)は、特定の鉱物成分を豊富に含む岩石で、一般的にはマグネシウム、鉄、クロム、ニッケル、コバルト、およびその他の金属元素を含みます。これらの岩石は通常、緑色をしており、独特の外観を持っています。苦鉄質岩は土壌としては非常に貧栄養で、植物にとっては成長が難しい環境となります。
ヴィオルナ系の育て方
開花時期
花は主に4月から10月の春から秋に咲きます。
咲く枝
今年伸びた新しい枝に花が咲くので、新枝咲きです。
剪定と剪定時期
剪定時期は、花後と冬の年2回ですが、夏は暑さで弱り葉が傷んだりするので、春の開花が一通り落ち着いたら半分くらいに切り戻すと良いです。涼しくなった秋に生育旺盛さを取り戻し、ツルが伸びて花を咲かせます。
花後の剪定
返り咲きが期待できるので、群生している部分の下より低い位置までバッサリ切り戻します。
返り咲きの傾向が強い品種なので、花後はこまめに剪定すると二番花、三番花を咲かせる事ができます。その際は追肥をしておきます。
春の剪定
新枝咲きの為、冬に強剪定した場合は必要ありません。
もし、強剪定していなかった場合は、株元の芽が出ている場合は芽が出ている付近まで切り戻します。
地上部分が完全に枯れている場合は地際で切り戻します。
目印として残しておきたい場合は、地上部分から1節ほど残して強剪定します。
冬の剪定
新枝咲きは基本的には、冬に地上部が枯れてしまうので、その場所に植えてある目印にする為、1節ほど残して強剪定します。
※品種によって咲き方や剪定方法が異なる場合があるので、個別ページでも確認してください。
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ヴィオルナ系のクレマチスの各品種ページで【いいね】と、育てやすさの【評価】をランキングにしました。
ヴィオルナ系の人気品種と、育てやすい品種が分かりますので、購入の際の参考にしていただければと思います。
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