ヴィチセラ系は晩春から初秋の5月から10月にかけて、小中輪の花を咲かせる三季咲きのクレマチスです。新枝に花を咲かせるので、冬の剪定は強剪定します。
花色は紫系統が多く、赤紫系、青紫系と色素が薄い系統が次ぎます。花弁が4枚から6枚の一重咲きで、花の形は横向き咲きの車形やとなります。
ヴィチセラ系の情報や育て方を纏めています。
ヴィチセラの解説
クレマチス・ヴィチセラ系は、美しい紫色の花を持つキンポウゲ科の落葉性つる植物です。
別名で「Italian Leather Flower(イタリアン・レザー・フラワー=イタリアの革製の花)」や「purple clematis(パープル・クレマチス)」「Virgin’s bower(バージンズ・バワー)」とも呼ばれ、ヨーロッパ原産の顕花植物です。
1597年には、すでに「バージンズ・バワー」と呼ばれ、英国の庭園には青(実際は紫色がかった青)と赤の2つの品種が存在していました。
主な生息地と起源
南ヨーロッパ原産の落葉性つる性植物です。
英国の庭園に導入された最初のクレマチスで、すでに1569年にエリザベス1世の侍薬剤師であるヒュー・モーガンによって栽培されていました。
特徴
ヴィチセラは高さが3〜4.5メートルに達するくらい生育旺盛で、寒冷地でも育ち、摂氏-20度(USDA耐寒性ゾーン4-11)の低温にも耐えられます。
葉は羽状で、5〜7枚の小さな葉から構成されています。大輪の品種よりも小さな葉ですが、耐病性が高く、クレマチスのウィルトに強い特性を持っています。通常、霜が降りるまで緑色を保ちます。
ヴィチセラ系は直径4〜13cm程度の小〜中サイズの花を咲かせ、鮮やかな紫、ピンク、青などの色合いが特徴です。
育て方
開花時期
5月から10月の春から夏にかけて開花する三季咲きが多いです。
咲く枝
ヴィチセラ系は基本的には新枝咲きですが、他の系統(旧枝咲き)との品種改良が進み、で旧枝と新枝の両方から花が咲く新旧両枝咲きも増えています。
新旧両枝咲きの品種が増えた事で、花時期にも影響が出ており、春には旧枝から美しい花を楽しむことができ、夏から秋にかけては新枝からも楽しむことができます。
剪定と剪定時期
剪定時期は、花後と冬の年2回ですが、夏は暑さで弱り葉が傷んだりするので、春の開花が一通り落ち着いたら半分くらいに切り戻すと良いです。涼しくなった秋に生育旺盛さを取り戻し、ツルが伸びて花を咲かせます。
基本的には新枝咲きが中心となる為、旧枝を基本的に切り戻し、新しい成長を促進するために強剪定します。
一方で、新枝は夏咲きの花を楽しむために残しておくことが大切です。
新旧両枝咲きタイプのヴィチセラ系は、任意剪定あるいは中剪定となり、ツルを毎年仕立て直したい方は強剪定でバッサリと剪定し、旧枝を残しつつ育てたい方はオベリスクやフェンスに絡ませたまま、30cmから1mくらい残して剪定します。
新旧両枝咲きの剪定で注意したいのは、旧枝枝咲きの傾向が強い品種はなるべく旧枝を残して剪定しないと花数に影響が出てきます。
人気ランキング
ヴィチセラ系のクレマチスの各品種ページで【いいね】と、育てやすさの【評価】をランキングにしました。
ヴィチセラ系の人気品種と、育てやすい品種が分かりますので、購入の際の参考にしていただければと思います。
ヴィチセラ系の品種一覧
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