ジャックマニー系は春から秋にかけて大輪の花を咲かせる三季咲きのクレマチスです。主に新枝に花を咲かせるので、冬の剪定は地上部を少し残して強剪定します。花色は全ての祖であるジャックマニーなので、紫系統が多く、品種改良により青紫赤紫、次いでピンクや白など薄い色合いが増えてきました。花の形は、車形です。
ジャックマニー系の情報や育て方を纏めています。
ジャックマニーの解説
クレマチス・ジャックマニーは、1862年に誕生し、現代の大輪ハイブリッドクレマチスの中で、最初に栽培された品種の一つです。
ジャックマニーは大きな紫の花を咲かせるクレマチスで、今でも愛される最も身近なクレマチスの1つです。
属 | クレマチス |
種族 | C.×jackmanii |
ハイブリッド親子関係 | C.lanuginosa × C.viticella |
品種グループ | クレマチス・ビチセラグループ |
栽培品種 | ジャックマニー |
ブリーダー | ジョージ・ジャックマン(George Jackman) |
ジャックマニーの歴史
ジャックマニーは、サリー州ウォーキングにあるジャックマン&サンズの著名なナーセリー家であるジョージ・ジャックマン(1837–1887)によって交配され、誕生しました。
C.「ジャックマニー」は、1858年にクレマチス ヴィチセラの赤い形であるクレマチス ラヌギノーザと、初期の園芸交配種である クレマチス × ヘンダーソニー(Clematis × hendersonii)との間で行われた交配から誕生しました。
“ジャックマニー”の驚異的な成功により、ジャックマン&サンズは一連のクレマチスの園芸交配プロジェクトを開始しましたが、それは決して “ジャックマニー” の成功を脇に追いやるものではありませんでした。
ジャックマンはまた、モノグラフである「庭の花としてのクレマティス」(T.ムーア、1872年)を執筆し、それをH.S.H.に捧げました。
クレマチスはメアリー王女、テック公爵夫人のお気に入りの花の1つでした。
ジャックマン初期の品種改良種のいくつかが今日も生き残っている理由の1つは、しばしば「ジャックマニー」に接ぎ木されたためです。信頼性が高く、花が咲き、丈夫な「ジャックマニー」自体は、東部の北米の農場庭園で最も人気のあるクレマチスの1つです。
育つ環境
中西部では、USDAゾーン4aに耐えることができません。
土壌がある程度の水分を保持し、ロックガーデンや根が日陰になっている場合に、トレリス、柵、アーバー、ポーチの柱、または街灯柱で成長しているのが見られます。
クレマチスはその年の新枝から開花するので、剪定は植物が葉を出す前の早春に行うのが最善です。
地面に切り落とすと、クレマチスはシーズン中に最大3メートル(10フィート)の高さに成長する可能性があります。
この植物の花が美しく咲くためには、枝を適切に剪定することが重要です。剪定を行う際、異なる高さで枝を切り揃えることで、美しい花の列を形成することができます。一部の枝は4つの芽から花を咲かせ、他の枝は植物の頭部の高さよりも上で花を咲かせることがあります。つまり、枝の長さや位置を調整することで、花の配置や高さを調整できるのです。
クレマチスの立ち枯れ病
「ジャックマニー」が誕生する前は、クレマチスの立ち枯れ病は殆ど知られておらず、蔓延していませんでした。
しかし、ジャックマニーはクレマチス ラギノーサ(病気の原因となる病原体に感染しやすい品種)から育てられたのと、一連の品種とラギノーサからクレマチスの普及をもたらした為、立ち枯れ病はすぐに新しいクレマチスナーセリーに「業界を停止させた」ほど深刻な問題を1880年までもたらしました。
立ち枯れ病は、今日でも蔓延していますが、立ち枯れ病に強い品種や薬剤の開発が進み、庭で育てられた多くの品種や栽培品種は立ち枯れ病に耐性があります。
育て方
開花時期
初夏から晩夏にかけて豪華な花を咲かせます。花期は長く、数週間にわたります。適切なケアを施すと、再開花することもあります。
剪定や剪定時期の説明
剪定時期は花咲いた後と冬の剪定の2回です。
ただし、中剪定や弱剪定の場合は春先に新芽の状況を見て軽く剪定する必要もあります。
花後の剪定
花が終わった後に、花茎を切り戻すことで再開花を促すことができます。
冬の剪定
ジャックマニー系は新しい枝に花を咲かせる新枝咲きが中心で、冬には地上部分を1節ほど目印として残して強剪定します。
ただし、品種改良が進んだ影響で、新旧両枝咲きするジャックマニー系統も多く、稀に旧枝咲きも存在するので、剪定をする時は各品種の剪定方法に従うようにしてください。旧枝咲きの場合は、剪定しすぎると花咲きが悪くなるので注意が必要です。
春の剪定
冬に強剪定している場合は、春の剪定は殆ど必要ありません。弱剪定や中剪定の場合は、古い茎や弱い成長をカットして、新しい成長を促します。
咲く枝
ジャックマニー系は新しい枝に花を咲かせる新枝咲きが中心となります。
ただし、旧枝咲きの品種との改良が進み、旧枝咲きを先祖に持つ品種の中には、新旧両枝咲きや旧枝咲きもあります。
人気ランキング
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ジャックマニー系の人気品種と、育てやすい品種が分かりますので、購入の際の参考にしていただければと思います。
ジャックマニー系の品種一覧
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