もう陽射しが暑いです。
その影響なのか、水やり後に異変が起きた多肉植物が2件発生しました。
水やりの仕方を考えなければならないと痛感しました。
なぜ茎腐病が起こるのか?
茎腐病は、陽射しが強くなり始める春から晩秋までの間によく発生する病気の一つです。
特に気温が高い時に水やりした後に起こりやすいのが茎腐病です。
茎腐病の原因は植物の茎が過湿な状況であったり、多肉植物に付いた傷などでダメージを受けた際に、病原菌が侵入することによって引き起こされます。
早めに対処すれば助かりますし、対処が甘いと枯れてしまう場合があります。
茎腐病の症状について
茎腐病にかかった多肉植物は、必ず葉がポロポロと落ちたり、葉の色が透明になりかけてブヨブヨしたりと、状態の変化があります。
特に気温が高くなる季節の水やり後は要注意で、数日は気にかけた方が良いです。
少しでもおかしいと思ったら、必ず良く観察してみてください。
状態が悪化する前に対処することが大切です。
茎腐病の対処方法
多肉植物が茎腐病に感染した場合の対処方法をまとめました。
道具(剪定鋏やカッターナイフ)を消毒する
剪定鋏やカッターナイフはよく切れる物を使います。
消毒方法は以下の方法があります。
うちのガスコンロ、鍋を置かないと火がつかないので、高濃度エタノールを吹きかけて消毒しています。
感染部位を切り落とす
茎腐病に感染した多肉植物を、消毒したカッターナイフで胴切りします。
胴切り後の茎を見ると分かりますが、感染した部分は色が黒ずんでいて、一目で病原菌が侵食して痛んでいるというのが分かります。
この傷んでいる部分を完全に取り除くまで、葉を取り除きながら、茎をカッターナイフで切り落としていきます。
初期の段階であれば、それほどダメージは進んでいないので、カット苗扱いにできます。
ただし、切り落としが甘いと感染が更に進行してしまい、苗自体が枯れてしまいます。
流石に成長点付近まで侵食していると諦めた方が良いです。
追記…傷んだ箇所を切り取って1週間が経ちました。感染は広がっていないようで、このまま発根管理していきます。ちょっと小さくなりましたが、葉挿しも沢山できたので、思い切ってカットして良かったです。
取れた葉は葉挿しに
取れた葉は葉挿しにできます。
ただし、もいだ口が黒ずんでいると、病原菌に感染しているので、数日後にはブヨってきます。
数日してブヨっていない葉は正常かもしれないので、葉挿しにしてみましょう!
比較的大きい苗だと、葉挿しで保険株が沢山作れるので安心です。
切り口に消毒剤を塗る
私の場合はベニカXファインスプレーを吹きかけていますが、他にも消毒剤があります。
上記で1番使いやすいのは、ベニカXのスプレーか、トップジンMペーストです。
何よりそのまま使えるのがラクです。
切り口を1週間くらい乾かす
確実に乾燥させたいので、切り口は1週間くらい乾かします。
乾かないまま土に挿してしまうと、そこから菌が侵入して、また病気になってしまうので、完全に乾き切るまで待ちます。
発根させる
切り口が完全に乾いたら、発根管理に移行します。
冬だったら室内で管理した方が発根は早いです。
それ以外の季節は、土に挿し、時々土を湿らせる程度の水やりをして、発根を促進させます。
発根促進剤であるメデネールの使用もOKです。
ただし、気温が高い時期の発根管理中の水やりは、返って苗にダメージを与えかねないので、水やりをせず、土に置いて休眠させた方が良いかもしれません。
気温が高い時期の発根は自然に任せ、もし発根したら極少量の水からスタートさせて、苗自体の蒸れを防いでください。
発根したばかりの苗は水を吸う力があまりありません。
そこに大量の水をあげてしまうと、蒸れて同じ道を辿り、また枯れてしまいます。
少量の水やりにオススメなのが、無印良品のポリボトル・ノズル付きや、リッチェルのプッシュ水さしです。
ピンポイントで水やりできる上、水やりの量を調節できるので凄く便利です。
1つ持っておくことをお勧めします。
茎腐病を防ぐための注意点
気温が暖かくなった時の水やりは、例え成長期の春でも、昨今は4月から陽射しが強くなるので注意が必要です。
水やりした多肉植物たちは、数日は木陰など木漏れ日程度の風通しが良い場所で過ごさせます。
土が乾いたら、また日に当てる方が無難です。
発生した2件の茎腐病に感染した苗は、全て水やり後の日当たり良好な場所に置いた多肉植物から発生しました。
他は木漏れ日下に置いてたので無事でした。
春のうちは、遮光率が高過ぎると、徒長する恐れがあるので、20%くらいまでに抑え、その後、徐々に遮光率を上げていくと良いです。
春の安全な水やりは、遮光ネットを掛けるか、水やり後の数日は、木漏れ日の陽射しが弱い場所で管理するのが正解かもしれません。
まとめ
4月なのにもう油断はできません。
大事な多肉植物たちを守るために、毎日のタニパトと高温対策と強い陽射し対策は欠かせません。
早めの対応が多肉植物を救います。
みなさんもお気をつけ下さい。
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