剪定グループ2に分類されるクレマチスは、5月から6月にかけて大輪の花を咲かせるハイブリッド品種です。これらのクレマチスは晩冬または早春に剪定され、夏の最初の花が終わった後にも再度剪定が必要です。
育て方ポイント
- 開花時期
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初夏と秋の2回にわたって花を咲かせます。前年の枝と新しい枝の両方に花が咲くのが特徴です。
- 剪定時期
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冬(2月頃)に古い枝を軽く剪定して樹形を整え、初夏の開花後(6月頃)に再度剪定を行います。軽い切り戻しを行うことで、秋の開花に備えられます。
- 難易度
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剪定グループ2は剪定タイミングが年2回と少し複雑なため、初めて剪定に挑戦する方には若干の難しさがありますが、慣れれば管理がしやすいです。
剪定グループ2の基本
クレマチスには多くの種類や交配種がありますが、剪定の目的に応じて3つの異なるグループに分類されます。これらのグループは、花の咲く時期と花枝の年齢に基づいて区別されます。
剪定グループ2のクレマチスは、大輪の栽培品種で、5月から6月に前年に成長した枝から短い芽を出し花を咲かせます。一部の品種は、新しい成長からも遅い夏に花を咲かせることがあります。
剪定時期
剪定は冬の終わりから春の初め(2月)と初夏の最初の花が咲いた後に行います。
剪定する方法
剪定グループ2のクレマチスを剪定する目的は、古い枝の骨格を保持しつつ、新しい枝を刺激してシーズンを通じて花を最大限に咲かせることです。
初期の剪定とトレーニングについて
若いクレマチスをそのままにしておくと、長い一本の茎ができ、花は上部にしか咲かないことがあります。
基部から3〜4本の健康な茎がない場合は、植え付け後最初の春に徹底的に剪定する必要があります。
土壌面から約30cm上の強い葉腋芽の上で切り戻し、複数の茎を促進させ、支柱に誘導します。
春と夏には、新しい成長を支柱に結びつけ、茎を均等に配置するようにします。
成熟したクレマチスの剪定
冬の剪定
遅い冬または早春(2月)に剪定します。
成長が始まる前に、枯れたり弱ったりした茎を取り除きます。茎を上から下に確認し、健康なつぼみのペアに達するまでチェックし、健康なつぼみのすぐ上で剪定します。これにより、植物の健康な成長が促進され、弱った部分が取り除かれます。
重い剪定は避けてください。花が失われる可能性があります。
花後の剪定
最初の花の群れが終わったら再度剪定します。
シーズン後半に第2群の花を促すために、いくつかの茎を切り戻します。大きな芽か花の真下にある強い枝に切るようにします。
上部が重くなっているか成長しすぎた植物は、2〜3シーズンにわたって徐々に切り戻すことで縮小できます。
第2群の花が咲く可能性は低いですが、翌年の遅春または初夏に再び花を咲かせます。
別の剪定方法
このグループに属するクレマチスを刈り込まずに放置し、3〜4年ごとに遅い冬に基部から30〜90cmの位置で強剪定します(剪定グループ3と同様)。
リノベーション後の最初の年には1回だけ花を咲かせます。
剪定グループ2に属する系統
- 大輪系(Large-Flowered Hybrids)
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大きな花が特徴で、春から初夏に豪華な花を咲かせる交配種です。品種によっては二季咲きも。
- 八重咲き・半八重咲き系(Double and Semi-Double)
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八重咲きや半八重咲きの花を咲かせる品種です。
- 早咲き大輪系(Early Large-Flowered)
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パテンス系やフォーチューン系が含まれます。
春先に大輪の花を咲かせ、開花が早いのが特徴です。主に前年枝に花がつきます。
- 中〜遅咲き大輪系(Mid-Late Large-Flowered)
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ラヌギノーサ系とジャックマニー系が含まれます。
初夏から夏にかけて大輪の花が咲き、開花が遅め。新しい枝に花が咲くタイプです。
- フロリダ系(Florida)
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日本原産の系統で、春から秋に個性的な花を咲かせます。八重咲きや半八重咲きが多いです。
- ラヌギノーサ系(Lanuginosa)
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中国原産の系統で、春から秋にかけて大輪の花を楽しめます。二季咲きが多いのが特徴。
- パテンス系(Pattens)
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日本や中国原産で、春に大きな花を咲かせます。鮮やかな色彩の花が多く、花形も豊富です。
これらの系統は、剪定グループ2に属し、主に春から初夏にかけて花を咲かせる特性があります。
剪定グループ2のクレマチス一覧
剪定グループ1に属するクレマチスの品種には、以下のようなものがあります。
難易度
剪定グループ2は中級レベルで、タイミングを守りつつ丁寧な剪定を行う必要があります。年に2回の剪定で、次の開花を促すための技術が求められるため、少し慣れが必要です。
向いている人
「タイミングを見計らいながらこまめに手入れを楽しむのが好き」「季節ごとの変化をじっくり楽しみたい」という方におすすめです。
定期的に剪定を行い、美しい開花サイクルを維持したい方に向いています。