福岡にいた時に平田ナーセリーで出会ったバーベナ テネラ ライム。
当時、バーベナにしては珍しい細葉と明るい黄緑色の葉っぱで、寄せ植えのアクセントになる貴重な存在でした。
しかし、関東に戻ってきて、比較的大きな園芸屋さんでも、このバーベナテネラライムには出会えない。ネットでも扱っている店舗は数少なく、流通がかなり限られている存在です。
関東では入手しづらい
福岡にいた時に、毎年平田ナーセリーに行くと秋植えの時期に流通していました。
賃貸暮らしだったので、鉢植えで育てる事が難しく、毎年購入していたのです。
しかし、関東に戻ると、毎年当たり前のように購入していたバーベナ テネラ ライムが全く手に入りません。
近所の比較的大きい園芸屋さんでも見つけることが出来ませんでした。
そこで、ネットで調べましたが、いくつか毎年販売しているお店がありましたが、流通量が限られているのか、中々見かける事が出来ません。
しかも、平田ナーセリーで購入していた時の倍以上の価格で販売されているお店もあるくらい?
購入できたとしても、地植えで育てることも難しく、毎年購入するしかないと半ば諦めモード。
毎年購入できるか分からないというジレンマを抱えていました。
福岡でネット販売している人と出会う
今年の春、バーベナ テネラ ライムを購入しようとネットで調べていたところ、偶然にも福岡でネット販売している方と出会えました。
嬉しくてバーベナ4苗とカリブラコア1苗を購入して、直接販売している方からお話が聞ける貴重な機会と思い、色々お話を伺いました。
そうしたら、なんと自宅近所に住んでいたことがあり、且つお花屋さんに勤務していた方で、相手の方も私も転勤で福岡に住んでいたと知り意気投合?
こんな偶然ある!?
相手の方が住んでいた所は私が出産した市で、しかも車で10分くらいなので良く行く場所。
そして、毎年のように平田ナーセリーで購入していたバーベナ テネラ ライムが、関東では全く見ない事を伝えると、恐らく生産者さんが九州にしかいないのでは?という結論になりました。
その方も、宮崎県の生産者さんから購入しているそうで、他の生産者さんは分からないとの事。
そうかー、それなら関東では出回らないよなぁとガックリ。
でも、理由が分かってスッキリ!
運命的な出会いに感謝です!?
育て方
毎年枯らしていて、ネットで購入していたものの、平田ナーセリーで購入していた価格より1.5倍、中には2倍以上の価格で販売されていた為、中々まとめ買いする勇気がありませんでした。
そこで、上記の福岡で販売している方に出会い、価格もお手頃なのもあって、思い切って4苗購入しました。
西日が当たる日当たり良好、桂とシマトネリの木陰の半日陰の場所に植えてみました。
バーベナは強靭で、基本日当たり良好の場所に植えて放ったらかしでよく育つイメージでした。
我が家にはバーベナ リキダ ベノーサとポラリスを地植えして地下茎で増え続けるので、毎年範囲を狭める為に地下茎ごと抜く作業をしています。
抜根をしないとあちこちに地下茎が蔓延ってしまい、他の植物を阻害してしまいます。しかも、葉っぱが尖るというか刺さって痛いので、手袋は必須です。ちょっと厄介な植物なので、毎年駆除しようか本気で悩むくらいです。
それくらい強靭で繁殖力が強い植物なので、テネラ ライムもそうかと思いきや、テネラ ライムは地下茎で増えませんし、繁殖力もリキダと比較すると全くありません。
テネラ ライムはリキダとは全くの別物と思った方が良いです。
植えるのにベストな場所
春先に植えて、植えた場所は、
- 玄関横の西日がガンガン当たる場所
- ミニバラの前方の西日がガンガン当たる場所
- 桂とシマトネリコの木陰に当たる半日陰の花壇の縁に2苗
真夏の猛暑でも日当たり良好と半日陰、共に元気ですが、夏に花が咲くくらい元気なのは日当たり良好に植えた苗です。
半日陰の場所に植えたバーベナ テネラ ライムも元気なのですが、花は咲いていません。
可愛い花が見たい場合は、日当たりが良くなければ咲かないということになります。
水やり
バーベナ テネラ ライムはどうも蒸れに弱いものの、水切れにも弱いと感じました。
蒸れに弱いのに、水切れにも弱い。ちょっと水やりが難しい。
宿根草なのに、ここに毎年枯らしてしまう理由があると思いました。
そこで、ある実験をしました。
水を好む植物と一緒に植える
西日がガンガン当たる場所には2苗植えました。
玄関横の西日がガンガン当たる場所には、後方にサルビア(ムーンライトオーバー、サーモンイエロー、ガラニチカ)が3種類植えてあり、前方にバーベナ テネラライムを植えました。隣にはジニアが植えてあります。
ミニバラの前方の西日がガンガン当たる場所には、隣にカリブラコア カメレオン Wティンクルピンクの横に植えてあります。
ジニアもカリブラコアも夏の暑さにも強く、夏に花咲く植物なので、水切れに注意しないといけません。
半日陰の場所は横にローズマリーが植えてありますが、ちょっと離れています。
真夏の水やりは日が落ちて、気温が下がった時に夕方に水やりを根元にあげています。
葉が痛む為、なるべく葉っぱにかからないように水をあげます。
猛暑の中、毎日水やりしていますが、枯れることなく元気です。
水を好む植物が余った水分を吸ってくれるので、蒸れる可能性も低くなります。
葉が縮れるトラブル
土が乾いていたら…
土がカラカラに乾いた状態であれば、ズバリ水切れです。
水切れに気付いて、直ぐに水やりをすれば、葉の縮れが元に戻る場合がありますが、水切れに気づくのが遅くなってしまうと、葉の縮れは元には戻りません。
その場合は剪定してしまいましょう。
葉が縮れると枯れまっしぐらなので、急いで水やりをしてください。
しばらくの間、土が乾いたらこまめに水やりをして、新芽が出てきたら、また少しずつ日を空けて水やりして頻度を落としてください。
私も一度水切れさせてしまい、葉が縮れてしまいました。直ぐに水やりをしたら、元に戻った葉っぱもあれば元に戻らなかった葉っぱもありました。
生きていれば、その内新芽が出てきて元に戻るので、しばらくは水切れに注意してください。
土が湿っていたら…
土が湿った状態で乾いていたら、ズバリ根腐れです。
根元を見て、黒く腐っていないか、ふやけていないか、カビていないか、スポッと抜けないか確認してみてください。
上記に当てはまる場合は、既に根が枯れており、水を吸えない状態で、葉っぱが縮れている状態です。
救出方法は生きている先の方を剪定して、しばらく水に浸けておきます。
水に浸けて水分を吸ったようであれば、挿し芽をします。
既に痛んでいる状態なので、挿し芽が成功するかは運次第です…。
春秋
日当たり良好な場所に植えると、細葉が増えて辺りが華やかになります。成長期の季節は置き肥をして、週一液肥を上げると良いです。
水やりは地植えなら放ったらかしでも良いですが、極端に乾燥すると葉が縮れてしまって元に戻らないので、雨が降らない場合は2〜3日に1度水やりをしてください。
置き肥しつつ、1週間に一度液肥をすると良いでしょう。
夏
日当たり良好な場所に植えると、広くてかわいいお花が咲きます。逆に半日陰の場所だとお花が咲きません。半日陰の場所でも元気に育っているので問題ないのですが、かわいい白花が見たい方は日当たり良好な場所に植えましょう。
日当たり良好の場所だと土が乾くのが早いので、水切れの恐れがあります。
バーベナ テネラ ライムは極端な水切れと乾燥を嫌います。土が乾いたら、夕方の気温が落ち着いた時間帯に水をたっぷりあげてください。
株が蒸れないように、株に水がかからないようにしてください。また、株から少し離れた場所で、根が張ってる部分に水をあげるのも手です。
我が家では水が好きなカリブラコアの隣に植えたので、毎日日が落ちた夕方(18〜20時の間)に水やりをしています。
夏は暑さで植物が弱る季節なので、肥料はあげません。
冬
宿根草なので、地上部分が枯れます。
根は生きており、春に芽吹く準備をしているので、目印を付けておいてください。
枯れた部分は処分せず、そのままにすると霜などの被害から守ってくれます。
心配なら腐葉土や枯れ葉などを被せて、寒さから株を守りましょう。
極端に乾燥していなければ放ったらかしで良いですが、雨が降らない日が続くようであれば水やりしてください。ただし、夜に水やりすると土が凍って根を痛めてしまうので、日中に水やりをします。
増やし方
挿し芽で簡単に増やせます。
春と秋の成長期に挿し芽してください。
地植えで挿し芽しましたが、簡単に根付きました。
ただ、春に挿し芽をすると、根付いても根が浅い幼い苗は夏の猛暑に耐えられません。
実際に梅雨時期まで生きていた幼い苗が、夏の猛暑でダメになってしまいました。
できれば、気温が下がった秋先に挿し芽をして、寒くなる前までに十分成長させて、地上部が枯れたら腐葉土や枯れ葉などをかけて根を保護してください。
恐らく、暑さよりも寒さの方が生き残る確率は高いと思います。
寄せ植えに生える
バーベナテネラライムは明るい黄緑色の葉色と、小さい白花が咲くので、寄せ植えにとても映えます。
2017年の11月に寄せ植えしたものです。紅葉しているロフォミルタスマジックドラゴンの葉色との対比が良いんですよね。
寄せ植えにオススメなので、関東で生産してくれる方が増えてくれればなぁと思います。
販売していた通販サイト
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