春先に我が家のグラプトフィラム・ピクタム(クロトンモドキ)とピレア・ディプレッサの寄せ植え鉢を仕立て直しました。
この寄せ植え鉢は、冬越しの室内管理の為、グラプトフィラム・ピクタムもピレア・ディプレッサも徒長して乱れていたため、仕立て直すことにしました。
冬越しの室内管理から外へ
グラプトフィラム・ピクタムとピレア・ディプレッサは寒さに弱いので、冬の間は室内管理を行いました。
春先に夜の気温が10〜12度を超えてから外に出し、2週間ほど慣れさせてから仕立て直しました。
いきなり外に出して直ぐに植え替えると、植物の負担が大きいので、必ず室外に出して慣れさせてからにしましょう。
仕立て直す準備
まず、必要な道具を揃えました。
以下が今回使用したアイテムです。
古い土の除去
まず、鉢からカチカチになっている古い土を苗ごと取り出します。
そして、土をほぐすようにして、根から土を丁寧に取り除きました。
根の確認と剪定
次に、グラプトフィラム・ピクタムとピレア・ディプレッサの根をチェックしました。
健康な根を確認し、黒くなっている根や細かい根など不健康な部分を除去しました。
春の成長期に入る時期なので、多少根を痛めても直ぐに回復するので神経質にならなくても大丈夫です。
きちんと土に這うように根を整理してあげると、地上部も成長促進されます。
新しい土への植え替え
まず鉢底に底石を敷いて、鉢に新しい観葉植物の土を1/3程度入れ、中心部分にグラプトフィラム・ピクタムを置いて、残りの土を入れて、木が倒れないようにしっかり植え付けます。
ピレア・ディプレッサは根が浅く張るタイプなので、後から植え付けます。
水やり
植え替え後にたっぷりと水を与えました。
グラプトフィラム・ピクタムは水を好む性質です。
去年の夏の成長期は直ぐに水枯れを起こしたので、1日1〜2回の水やりが必須でした。
もし枝先や葉っぱが垂れ下がっている状態でしたら、直ぐに水やりをしてください。場合によっては底面給水でしっかり水を吸わせます。
根が新しい土にしっかりと定着するまで、水枯れしないように注意します。
ピレア・ディプレッサの仕立て直し
ピレア・ディプレッサの仕立て直しは、冬の間に徒長して伸びに伸びていたので、かなりのテコ入れが必要となりました。
半分は根がついた苗を使用し、もう半分は枝先を挿し芽することにしました。
挿し芽が失敗した場合でも、根付き苗が生き残るという保険のためです。
根付き苗の準備
健康な根がついている苗を選び、上部5センチくらい残すくらいの強剪定をして、鉢に植え替えました。
挿し芽の準備
健康な枝先をカットし、挿し芽用に準備しました。
挿し芽の長さは大体5〜8センチくらいです。
カットした枝先の下部分の葉を取り除いておきます。
植え付け
挿し芽を土に挿します。
割り箸などで穴を開けて、挿し芽を土に挿します。
根付き苗は少し土を深めに穴を開けて、植え込みます。
植え付け後は、しっかり水やりをします。
ピレア・ディプレッサは挿し芽しやすい植物なので、比較的簡単に根付きます。
管理
水切れを起こさないように注意します。
水切れを起こすと、干からびて失敗します。できれば、根付くまで土が湿っている方が安心です。
グラプトフィラム・ピクタムの挿し木
2ヶ月前に試みたグラプトフィラム・ピクタムの挿し木も順調に育っています。
去年の夏にグラプトフィラム・ピクタムの増やし方を調べたのですが、日本では貴重な品種のようで中々情報が見つかりませんでした。
ちょうど海外の方のYoutube動画で、グラプトフィラム・ピクタムの増やし方を見つけ、挿し木で簡単に増やせる事を知りました。
挿し木の準備
購入から1度も剪定していなかったのと、冬越しの室内管理の為に徒長して、上に伸びすぎていたので、1番伸びた枝を切りました。
本当ならコンパクトに育てたいので、1/3くらい強剪定したいのですが、勇気が出ず。
根元も木質化しているので、新しく新芽が出るか不安だったのもあります。
挿し木が成功したら、来年強剪定しようと思い、取り敢えず1本のみ挿し木してみました。
5-10cm程度の長さにカットし、カットした茎の下部の葉を取り除いて、暫く水に浸けておきます。
植え付け
土を割り箸などで穴を開けて、そのまま挿し木を土に挿します。
海外のやり方では水挿しで、発根させていました。水挿しの方が確実かもしれません。
私はそのまま土に挿して、水を切らさないように注意しました。
挿し木中の管理
家の西側に雨晒しで管理しています。
左にはクレマチスのオベリスクがあるので、西側の日は入りやすいですが、他の家や太陽の位置が15時くらいになると西日が入らない位置になります。
結果
現在、挿し木した枝の新しい芽が元気に成長しており、根付いたことが確認できました。
新しい芽は力強く育っており、これからの成長が楽しみです。
懸念事項
グラプトフィラム・ピクタムは太陽にガンガン当たると、斑が大きくなり特徴的な葉っぱになります。
緑と白の対比が目を惹く、素敵な色合いの葉っぱになるので、それを楽しみにするのもアリです。
我が家のグラプトフィラム・ピクタムは、斑入りがない葉っぱの枝と斑入りの葉っぱがある枝があって、これは斑入りが負けそうだから、斑なしの枝は剪定してしまった方が良いのか悩んでいます。
良く先祖返りで斑なしが増えていくと、斑入りが負けてなくなっていくという話を耳にします。
今の懸念事項は、斑入り葉っぱがなくなる事ですね。
まとめ
今回の寄せ植えの仕立て直しと挿し木の成功は、とても嬉しい結果となりました。
実はグラプトフィラム・ピクタムは、母が観葉植物の寄せ植えを買ってきた中の1つでした。それを1度枯らしてしまい、直ぐにネット通販で探して購入したものが今の二代目となります。
現在は貴重な品種なのか、中々流通しないので、大事に育てています。
冬の間の室内管理や春の適切な移行期間を経て、元気に成長を続けています。
今後も、これらの観葉植物たちが健やかに育つように、しっかりとお世話を続けていきたいと思います。
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