クラッスラ・ソシアリス(雪の妖精)の特徴と育て方

クラッスラ・ソシアリス(雪の妖精)は、可愛らしいロゼット状の葉を持つ多肉植物で、その育て方や増やし方について詳しく解説します。

特に夏越しが難しいため、室内管理の方法を中心に紹介します。エアコンとサーキュレーターを駆使した環境管理や、挿し木や分け株による増やし方など、具体的なポイントを押さえています。

目次

クラッスラ・ソシアリスの特徴

クラッスラ・ソシアリスは、コンパクトで密集したロゼット状の葉を持つ小型の多肉植物です。

夏越し中のクラッスラ・ソシアリス(雪の妖精)

葉は緑色で、直径数センチメートル程度の小さなロゼットが地面に広がるように育ちます。

成長環境

日光を好みますが、6月以降の強い直射日光は避けたほうが良いです。明るい半日陰が適しています。

乾燥に強く、水はけの良い土壌を好みます。多肉植物用の土が最適です。

水やり

クラッスラは比較的水を好む性質です。

涼しくなった秋から春(遅くても5月まで)までは野晒しの方が良く育ちます。

高温多湿に弱い性質なのに、夏に水やりをすると途端に溶けてしまい、かと言って水やりをしないと干からびて枯れます。

クラッスラ・ソシアリスの夏越しできない原因が、この気難しさにあります。

クラッスラ・ソシアリスは葉が小さいため、余りに水を貯めることができません。

適切な温度の状態で、こまめに水やりをする必要があります。

夏の室内管理の水やりは、土が完全に乾いたら、水をたっぷりと与えます。水やり後は、必ずサーキュレーターを回して風通し良い環境を作ってあげてください。

温度

クラッスラ・ソシアリスは比較的寒さに強いですが、霜が降りるような低温には注意が必要です。

関東以南では室外管理でも問題なく育ちますが、寒波や夜間に氷点下になる場合は不織布などで保温してあげると良いです。

夏の高温多湿に非常に弱く、冬越しよりも夏越しの方が難易度が高いです。

6月中旬までの最高気温が30度までなら、室外管理でもギリギリ耐えられますが、蒸し暑さに弱いので水やりに気を使わないと、あっという間に枯れます。

夏は室内管理に切り替えて、サーキュレーターで空気循環を行っているエアコンが効いた部屋で管理することをおすすめします。

初夏に小さな白や淡いピンクの花を咲かせることがありますが、観賞価値は主にその葉の形や姿にあります。

花は早めに摘み取り、夏越しする為の体力を温存させます。

育て方のポイント

光量の管理

秋から春までは直射日光下で十分育ちます。

夏は直射日光が強いので、遮光してください。明るい日陰程度が好ましいです。

室内で育てる場合は、窓辺など明るい場所に置きます。

水やりの管理

クラッスラは本来水を好む性質です。

反面、過湿や蒸れに弱く根腐れの原因になる為、土が乾いてから水を与えるようにします。

特に夏と冬は水やりの頻度を減らします。

温度管理

夏の高温や冬の低温に注意し、適度な温度管理を行います。

夏は直射日光が当たらない風通しの良い場所に置きます。夏越しが非常に難しく、水やりをしないと干からびて枯れ、水やりをすると蒸れて枯れる、非常に気難しいので、室内管理をオススメします。

冬は霜が当たらない軒下や、寒波や夜の氷点下は不織布を掛けるなどの防寒対策をすれば室外管理でも冬越しできます。

土壌と鉢の選択

水はけの良い多肉植物用の土を使用し、鉢底には必ず排水性の良いスリット鉢が好ましいでしょう。

増やし方

クラッスラ・ソシアリスは挿し木やロゼットの分け株で簡単に増やせます。

地面に付くと発根し、這うように増えていきます。

以下は基本的な手順です。

挿し木

健康な茎を切り取り、数日間乾燥させてから多肉植物用の土に挿します。

水やりは控えめに湿らす程度にし、根が出るまで待ちます。

株分け

ロゼットが密集している場合、慎重に分けて新しい鉢に植え替えます。

根を傷つけないように注意しながら作業します。

夏越しの難しさ

クラッスラ・ソシアリスは夏越しが非常に難しい品種です。

以下の経験を基にした対策を紹介します。

室外管理の失敗

毎年、室外での夏越しは100%失敗していました。

高温多湿影響で蒸れて枯れ、逆に水やりを控えると干からびて枯れてしまうことが多かったのです。

物凄く気難しい品種です。

室内管理の成功

2023年の夏、ハニーミントさんからクラッスラ・ソシアリスが販売開始され、真夏の中での販売だった為、室内管理に切り替えました。

クラッスラ・ソシアリスは夏越しの難しさから、扱う生産者さんが減ったのか、通販サイトでも入手が難しい状況の中での、ハニーミントさんからの販売だった為、歓喜したのは言うまでもありません!本当に感謝しています。

幸運だったのは、去年の夏はちょうどビカクシダの幼苗を育てており、エアコンとサーキュレーターで室内で育てる環境がちょうど整っていたことです。

そして、初めてクラッスラ・ソシアリスの夏越しに成功しました。

エアコンを一日中稼働させる部屋で、サーキュレーターを使用して空気を循環させることで、適切な環境を維持しました。

室温を常に28度以下に保ち、サーキュレーターを回し続けることで、健康に育てることができました。

涼しくなった秋に鉢に植え替えをして、室内管理に切り替えたら、どんどん這うように増えて、春先には鉢いっぱいに増えました☺️

今年の準備

今年も室内管理を行うため、春にカットした挿し芽を根付かせ、現在は室内管理に切り替えています。

今年も夏の暑さに対する対策を万全に整えました。

まとめ

クラッスラ・ソシアリスは魅力的な多肉植物ですが、夏越しが難しいため、適切な管理が必要です。

増やし方や育て方を工夫し、特に夏の高温対策に注意を払うことで、元気に育てて増やすことができます。

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