転勤から戻ってきて、玄関横に地植えしているデルバール社のバラ・マダムフィガロ。
我が家の中でも1番最初に植えたバラで、既に10年くらい経つ古株です。
転勤中にずっと放置していたバラ
転勤中は全く手入れができない状況だったので、物凄く背丈が伸びてしまい、根元から新芽が出ないなど、くたびれてしまった状態でした。
新しいシュートが出ていないので、全ての枝が古い状態です。
その為、根元の方には新芽が付かない、冬の間に枝が全く栄養が貯められず、赤い枝が育っていませんでした。
背丈が高い状態なので、先端の枝だけ栄養が辛うじて貯められる感じです。
その栄養から花芽は付けるものの、小ぶりで小さい状態です。
古枝がカミキリムシの標的にされる
去年、今までにないくらい元気がなく、なぜだろう?と思って、根元のグランドカバーの整理をしていたら、カミキリムシの被害に遭っている事が分かりました。
根元に、あの特有の木の藻屑が出ていたのです。
念の為、カミキリムシ退治の薬剤を穴に投入し、パテで埋めました。
カミキリムシはバラの古い枝を狙いやすいそうで、注意していたのですが、先日また根元に大きな成虫のカミキリムシを見つけて退治しました。
やはり、カミキリムシは枝が古いのを嗅ぎつけているようです。
2022/6/12、また大きいカミキリムシがいるのを見つけました。バラの木を齧っていました。
しかも、前回と同じ枝にいたので、止まっていた古い枝は完全にカミキリムシの標的にされていますね。
ベニカXファインスプレーにはゴマダラカミキリムシ成虫が対象になっているのですが、全く効かない!
そこで、ネキリムシの幼虫用のキンチョールEを撒いたら、明らかに弱り始めました!
そして…返事がない、ただの屍のようだ…になりました。
効きが全然違う!
キンチョールE最高!
何気にキンチョールEがアブラムシとハダニにも効くと書いてあります。
2階に置いてあるミニバラのハダニが中々退治できずにいるので、キンチョールEを撒いてみようと思います。
新しいシュートを出す為にした事
カミキリムシの被害を抑える為には、古い枝を根元から切るしかありません。
でも、現在の枝は殆ど古い枝ばかり。
全ての古枝を強剪定してしまうと、枯れるも同然です。
そこで、新しいシュート出す為に、去年の冬に仕込んでみました。
土質の改善
まず、ずっと土の手入れをしてこなかったので、バラの周辺の土の改善から行うことにしました。
スコップでバラ周辺の土を耕そうにも、カチカチに固まって硬い状態です。
そこで、【マイローズ ばらの培養土】を撒きました。
更に、転勤前に買って放置していた微生物の繁殖を促す【土母】を腐葉土の上に撒きました。
その1週間後、スコップがザクザク入りました。
腐葉土と微生物の力凄まじき!
有機肥料を撒く
スコップがザクザク入るので、バラ周辺の土を柔らかくかき混ぜて、更に【マイローズ ばらの培養土】を足しました。
根は深いですから、なるべく深くまで土を柔らかくする為です。
それと同時に、有機肥料を混ぜ込みました。
ハニーミントさんで販売されている【アミノ有機肥料】と【特選有機濃いバラの肥料】をブレンドして、バラ周辺に混ぜて、なるべく土の奥深くまで行き渡るように混ぜました。
最後に【マイローズ ばらの肥料】を上に撒きました。
こうすることで、春になって休眠から目覚めたバラが、上から溶けたバラの肥料と土の中に既にある有機肥料のWで栄養補給することができます。
更にほんのちょっと残っていた【土母】と【万田アミノアルフ】を上からかけておきました。
微生物が腐葉土と有機肥料を分解発酵して、バラの周辺にある土を良い感じにしてくれます。
新しいシュートが出るまで時間がかかる
休眠中のバラが芽吹いて、新しいシュートが出るまでには時間がかかります。
冬に手入れをしたとしても、結果が出るのは半年以上先?
手間暇かけても新しいシュートは出ないかもしれない。こればっかりはもうバラ次第なので、やる事は全てやった感です。
忘れた頃にシュートが出ていた!
そうして半年が経ち、シュートの事など忘れていた先日、バラの根元のグランドカバーをまた整理していたら、なんと新しいシュートが出ていて、更に花芽を付けていました。
影になっている部分からシュートが出ていたので、気づくのが遅くなりました。
シュートはちゃんとバラの根元から出ていて、更に枝は若くて赤く色付いて、栄養をしっかり蓄えた新枝でした。
冬のお手入れをした努力が報われた瞬間でした。
シュートが出たら次にやる事
古枝の処分
新しいシュートが出たならば、古枝は処分です。
なるべく根元から切って、カミキリムシの餌食にならないようにします。
古枝が残っていると、またカミキリムシが標的にしてきて、株毎やられてしまいます。
古枝はかなり硬く木質化しているので、ノコギリで切るしかありません。
新しいシュートが出たので、古枝2本くらい処分しようと思っています。
古枝を処分する事で、新しいシュートの枝に栄養を行き渡せる為と、新たなシュートを促す為です。
いつまでも栄養が溜まらない古枝を取っておいても、栄養の無駄遣いなだけです。
花を次々に咲かせる為には、シュートを出して枝を更新していくしかありません。
シュートの花芽は剪定
せっかく出たシュートですが、花芽を付けて花を咲かせてしまうと、シュートを出させる為の栄養が花芽に行ってしまいます。
そうなると、来年に開花に影響が出てしまうので、株とシュート枝の温存の為に花芽は全て剪定してしまいます。
シュートを太く充実させて、来年に花を咲かせる為に我慢します。
冬に強剪定する重要さ
今まで強剪定をしてこなかったので、上へ上へと伸びていき、上の方で新芽が出て、上の方で花を咲かせています。
これは花を咲かせる枝先の方に栄養が行ってしまうからです。
強剪定せずに、木質化して固くなってしまった古枝は、栄養を溜めることができないので、下の方から脇芽が出にくくなってしまいます。
当然、古枝は長いので、花を咲かせる為に枝先に送られる栄養も分散して、花は小ぶりになってしまいます。
背丈が高くなってしまったバラをコンパクトに
古枝が伸びてしまい、下の方から新芽や脇芽が少なく、根元がスカスカな状態なのは見かけが悪いので、これを機に背丈を低くして、コンパクトにすることにしました。
株自体が大きいので、直ぐに成長してしまいそうですが…。
使用した商品リスト
バラのシュートを出す為に試行錯誤して使用した商品をまとめました。
アミノ有機肥料
ハニーミントさんで販売されている有機肥料です。
もう10年以上お世話になっているお店で、バラや多肉植物、ガーデニングの土は全てハニーミントさんで販売されている物を使用しています。
今回、バラの寒肥に有機肥料を使おうと、お試しで600gの【アミノ有機肥料】を買ってみました。
シュートが出たという大成功の結果となりましたので、これからも冬のお手入れには【アミノ有機肥料】を使用しようと思い、大容量を買う予定です。
マイローズ ばらの培養土
ずっと放置してきた庭の土は、硬い状態になってしまいました。
土質の改善の為に購入しました。
腐葉土を撒く事で、微生物を増やし、土質を改善します。
土母
土質の改善をする為の微生物の液体。
インナチュラルさんのお店でオススメしていた物を購入。転勤前に買った古い物なので不安でしたが、大丈夫だったようです。
万田アミノアルファ
こちらは主に野菜栽培で使われる、有機肥料の液体。薄めて使います。
一見高いように思いますが、かなり薄めて使うので、かなり長持ちします。
マイローズ ばらの肥料
土質改善後にバラの根元に撒いた肥料です。
寒肥として使いました。
特選有機濃いバラの肥料
お試しで買ったハニーミントさんのアミノ有機肥料とブレンドして使用しました。
ニームを配合した有機肥料です。
まとめ
毎年自分なりにも試行錯誤しています。
バラのシュートを出すには、手入れをしても結果が出るまでに時間がかかるので、その時できる事をできる限り尽くす事が大事だと言うことが、身に染みました。
半年前にその時にできる事を全てやっておいてよかったです。
レビュー&コメント