今朝、庭に咲いた花の採取をしていると、スプリングワンダーとマジョール丼の下にポロポロと落ちていたスプリングワンダーの葉っぱを見ると、発根していたので土の上に乗せておきました。
スプリングワンダーの育て方と増やし方をまとめました。
育て方
我が家のスプリングワンダーはマジョールとの寄せ植えです。スプリングワンダーは成長が遅いので、成長が早いマジョールに押され気味になり、埋まっている状態です。
我が家でも毎年スプリングワンダーは、夏越しに失敗して枯れる年もあれば、夏越しに成功する年もあります。
こればかりは本当に運なのかなと思ったりもします。
ただし、毎年ルーチン化している事があるのでまとめました。

(2021/3/18撮影)
成長期の春と秋
成長期のスプリングワンダーは、直射日光の野ざらしでも全然平気です。寧ろ、野ざらしにした方がよく育ちます。
水やり
室外に野ざらししている場合は、必要以上に水やりする必要はありません。
ただし、雨が降らない状態が続くのであれば、1週間に1〜2度程度ジャブジャブあげてください。
置き場所
この時期に日光にきちんと当てないと間延びしてしまいます。間延びすると可愛くなくなるので、剪定して脇芽を育てるとこんもりしてきます。
剪定した枝は挿し芽しておけば、春秋ならば更に増えていきます。
花芽は出来るだけ早めに詰む
環境が良いと、春に花が咲きます。
ただし、花をいつまでと咲かせ続けると、株が弱るので、咲いてすぐに摘む事をオススメします。
特に春に花に体力を使い過ぎると、夏の暑さに弱る時期に体力がないと枯れてしまいます。
夏の体力温存の為に、春先に置き肥をして、週1くらいで液肥をして、株自体の栄養を温存します。
それでも、花を摘んだ後はどうしても弱り気味になります。できるだけ早めに花は摘み取って、夏に備えましょう。
休眠期の夏
スプリングワンダーはとにかく蒸れに弱いので、梅雨時期からは要注意です。
雨がなるべく当たらない半日陰で、風が通る涼しい場所で育てます。
水やり
水やりは夕方以降の気温が落ち着いた時に、湿らす程度で、頻度は2週に1度など低めです。
夏の合間の涼しくなる日に水やりするのがポイントです。
水をやらなすぎても干からびて枯れます。
スプリングワンダーは夏の水やりが一番難しいです。
停滞期の冬
スプリングワンダーは寒さに強いので、外で野ざらしで育てても大丈夫です。
特に冬は秋にこんもり育った状態が縮こまっているので、かわいい状態が見れます。
霜に注意
ただし、霜にとても弱く、霜が葉っぱに当たると、水分が多いスプリングワンダーの葉っぱは凍ってしまい、それが解けるとふやけて大きなダメージとなり、最終的には枯れます。
絶対に霜が当たらない場所で育ててください。
夏越しのコツ
兎に角夏の暑さで葉っぱが溶けやすいです。
水がかかると特に溶けやすいので、雨に当たらない場所に避難させてください。
直射日光も葉っぱからの水分が蒸発しやすいので厳禁です。
なるべく水やりを避けたいので、葉っぱからの水分蒸発を避けるためには涼しい場所で日陰管理します。
水やりをしなくても枯れてしまうので、本当に涼しい気温のチャンス日を見逃さず、サラッと表面を濡らす程度にあげます。
夜のうちに水分を吸ってくれて、朝(遅くとも気温が高くなる日中まで)に土の湿り気がなくなる状態がベストです。
次の日に土に水分が残っていると、気温の高さで根が蒸れてやられしまうからです。
毎年のルーチン化
春に出来るだけ増やしておきます。
夏は明るい日陰がベストですが、暑すぎるとダメージ受けかねないので、涼しい朝方に少し日が当たれば日中は日陰でも大丈夫です。
とにかく、生きられるギリギリのラインで育てます。
夏は間延びするので、涼しくなった秋に仕立て直します。
間延びした枝は剪定して、脇芽を増やしていきます。
剪定した枝は挿し芽をします。
春に増やし、夏はダメージを受けて減り、秋に回復させて仕立て直して増やし、冬は縮こまってる状態を見るというのが毎年のルーチン化です。
増やし方
増やす時期は春と秋の涼しい時期がベストです。
ただし、春は次の季節の夏が弱る時期でもあるので、要注意です。折角葉挿しや挿し芽で根付いても、苗が幼いと体力がないので、夏に枯れてしまう可能性が高いので…
増やす時期は秋がベストと言えます。
毎年のルーチン化のように、従長の剪定と、挿し芽&葉挿しは同時にします。
挿し芽
従長気味の枝を、地上部分2節くらい残して強剪定します。
剪定した枝を更に2〜3節ずつ残して切ります。
更に下の葉は傷付かないように、枝から葉っぱをそっと取ります。→取り除いた葉っぱは葉挿しに使えます。
上の部分のみ葉が付いている状態にします。
葉を取った節の部分が埋まるように、土に埋めます。
涼しければ水やりします。まだ暑い時期なら蒸れて溶ける可能性があるので、様子見します。
葉挿し
挿し芽をする時に取った下の葉を使って葉挿しすることが可能です。
スプリングワンダーの葉挿しは、挿し芽より成長が遅く、成功したら御の字とします。
土の上にばら撒いておけば、自然と発根してきます。
根が伸びるまで、放ったらかしでOKです。
土に根が届いたら、少し土をかけてあげると良いです。そこから、水やりを開始します。
ただし、暑い時期は水やりはしないようにします。

土の上にばら撒いた状態
まとめ
スプリングワンダーは夏越しさえできれば、あとは放置で基本育ってくれます。
毎年、春に咲く花は早めに摘んで、夏越しの為の体力を付けてさせてあげましょう。
毎年の猛暑で枯れるか、夏越しできるかは半々の確率と言った感じです。
関東の盆地は中々育てるのが難しいですね。
レビュー&コメント